国会議員秘書の現役時代は、どんな雑誌・本(新聞)・漫画を読んでいたの? 意外な本も登場?

 私が、実際に読んでいた雑誌・本(新聞)について解説をしていきます。これについては、関心もを持っている分野が、秘書個人嗜好によって違ってくるので、絶対にこれを読まないと仕事にならないというものはありません。

 私は、永田町の議員会館での勤務がメインでしたので、まず、議員会館の事務所に無料で送られてくる雑誌には、目を通していました。雑誌では、「経済界」、「ZAITEN」

経済界 2020年 07・08月合併号 [雑誌]

経済界 2020年 07・08月合併号 [雑誌]

 

 

ZAITEN 2020年 07 月号 [雑誌]

ZAITEN 2020年 07 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/06/01
  • メディア: 雑誌
 

 

」などには目を通していました。自分のお金を出して、買う必要がないので、読んでいたということと、内容もそれなりに、しっかりしている記事が多かったので、目を通していたという感じになります。しかし、自分でお金を出した物ではないので、興味のあるタイトルの記事だけを読んでいた記憶があります。

 自分で、お金を出して毎週買っていた雑誌については、「AERA」になります。

 

AERA6/8号

AERA6/8号

 

 

左寄りの出版社が出している雑誌になりますが、この雑誌は、編集部のライターが優秀で、今、この世の中で起きているのではないんじゃないか?と一般人が肌感覚で、思っている事象を先読みし、特集していることが多く、時流を読むという意味で購読していました。また、この雑誌は、松下政経塾が、塾生募集の公募の広告を出している唯一の媒体だったと記憶しています。

 あと、蛇足ですが、ごみ捨て場に、真っ赤な装丁の分厚い「ウソ、デマ記事の書き方」という、出版社・著者が不明な本が捨てられていたのを見たことがあります。おそらく、野党議員かその秘書が使っていた書籍ではないかと思います。

 あと、大学生時代から定期購読をしていた、産経新聞の月刊オピニオン誌の「正論」

 

月刊正論 2020年 07月号 [雑誌]

月刊正論 2020年 07月号 [雑誌]

 

 

になります。この雑誌は、かなり硬派な雑誌になります。ちなみに、一般人から、毎月、テーマ論文を、募集して、優秀な物は掲載しているのですが、私は、頻繁に投稿していましたが、2度、本誌に掲載されたことがあります。

 ハードカバーの本については、ほとんど読んだ記憶がありません。小沢一郎の「日本改造計画

 

日本改造計画

日本改造計画

  • 作者:小沢 一郎
  • 発売日: 1993/05/21
  • メディア: ハードカバー
 

 

は読んでいました。小沢一郎は、今でこそ、オワコンの政治家ですが、かつて、最年少で、自民党の幹事長に就任した実力者であっただけに、その内容は、日本の将来のグランドデザインを描く、かなりの名著ではないかと、個人的には、評価が高い一冊です。ミリオンセラーを記録していますね。小沢一郎が、バブル崩壊後の日本を、どう再構築しようとしていたのかが理解できる内容となっています。

 新聞については、事務所が契約していた読売新聞と、自分で購読していた朝日新聞を読んでいました。仕事柄、主義主張の異なる新聞を読むのは、バランス感覚を保つために必要ですね。

 帰宅時は、たまに、日刊ゲンダイを読むことが多かったですね。この夕刊紙を読んでいた理由については、特に無いのですが、単に、読み物として楽しかったと言うしかないですね。ゴシップ新聞なので、面白おかしく書かれているのが、特徴です。

 かなり、ジャンルは異なりますが、マンガ本では、「沈黙の艦隊」、「島耕作シリーズ」、「美味しんぼ」、「ジョジョの奇妙な冒険」、「スタムダンク」、政治マンガの究極的な大金字塔ともいえる「サンクチュアリ」などを読んでいました。

 普通の人と接する機会もかなり多かったので、誰も知らないマニアックなマンガよりも、共通の話題を作りやすい、著名な作品に目を通すようにしていました。軍事、企業経営、グルメ、フィクション、スポーツ、政治と意図的にジャンルを分けていました。

 将来、政治家になりたい人がいらっしゃったら、是非、読んでいただきたい本があります。それは、住んでいる自治体が刊行している、郷土史です。明治時代から昭和初期までで良いので読むことをお勧めします。市史、町史、村史と言われるものになります。これを読まずして、議員になろうと思うのは、ある意味、有権者への冒涜と言ってもかごんではないと思います。

 自治体の生い立ちを知れば、自分が住んでいる自治体が行っている政策の歴史的な背景、行政スタンスがとても理解できるようになります。当然、私は、現在、住んでいる自治体の市史は読んでおります。

 昔も、今も、結局、「同じ問題で苦労をさせられているのは、住民なんだな!」とうことを理解できます。

 その住民の課題を解決できる仕事が、議員なのですが、本当に、変えてくれる気概を持った政治家は、現代社会では少ないですね。明治・大正時代の政治家は、現代よりも政治的な課題に、身を挺して真摯に向き合い、解決をしようとしていた方々が、とても多かったことが分かりますよ。

 

 

会長 島耕作(13) (モーニングコミックス)
 
美味しんぼ コミック 1-111巻セット (ビッグコミックス)

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  • 作者:雁屋 哲
  • 発売日: 2014/12/10
  • メディア: コミック
 


【必読】マンガ『サンクチュアリ』は経営者のオススメ漫画1位であり全日本人が読むべき

 

サンクチュアリは、2人の幼馴染が、それぞれ、違う道で、総理大臣とヤクザのトップを目指し、この国を変えていこうするストーリーなのですが、その2人の運命は、政治の実力者に翻弄されながら、2人の出生の秘密に隠された秘密にたどり着いていく。日本政治に内在する矛盾と腐敗をえぐりだし、改革を進めていく内容になります。現代政治にも通ずるところがあるので、現代政治の理解にも役立ちます。