元国会議員秘書が解説する、「わりと暇な、とある、国会議員秘書の平和な一日」①

 この話は、実際に、私が議員秘書時代に経験していた日常を、時系列順に並べて、説明したものになります。現在の秘書に、必ずしも当てはまるものではないことを、ご了承ください。

 0530:起床

    時間がないので、朝ご飯は取らず、シャワーを浴びて、歯を磨く。

 0600:着替えて、最寄の駅に向かうバスに乗車する。

 0620:最寄の駅に到着すると同時に、都心へ向かう電車とは逆方向に向かう電車に乗車。これは、一つ前の駅が、始発の為、座って眠りながら通勤が出来るので、そういう行動を行っている。

 0630:電車が始発の駅に到着。自民党議員の秘書なので、愛読書の朝日新聞をキオスクで購入し、始発電車が入線するのを待つ。

 0645:始発電車が入線すると同時に、電車に乗り込む。とりあえず、朝日新聞の、一面、政治面、経済面に目を通す。

 0650:電車が出発。国会議事堂駅までは、60分程度なので、到着するまでは、狸寝入りをする。

 0750:国会議事堂駅(千代田線)に到着。火曜日から、金曜日までは、自民党本部では、部会と呼ばれる法案の審議会が開かれているので、0800から開かれている各種部会に、出席する。時間が重複していて、出席できない部会は、議員の名刺と交換で、部会資料を貰う。

 この部会は、0800開催、0830開催のものがほとんどです。

 0900:自民党本部の休憩所の様な、ソファーが置かれている場所で、仮眠をとる。ここで、30分ほど仮眠をとるのが、日課である。オープンスペースなので、部屋ではないが、ソファーがあるので、時間つぶしには、丁度、良い場所になっている。少し奥まった場所には、自民党記者クラブの、詰所がある。

 0930:仮眠は終わりで、国会議員会館の事務所に出勤する。タイムカードなどはない。議員も、大抵、このくらいの時間か、1000には、議院会館の事務所に戻ってくる。

  ここからが、本格的な仕事の開始になる。

大抵、15分単位で議員には、仕事のアポイントが入っているので、そこに陪席するか、後日のスケジュール管理を行うか、電話の対応を行っている。官僚からのレクチャーの場合は、大抵、1クールが30分なので、お茶を出したり、出したお茶をかたずけて、洗ったり、などの雑用も行う。

 1145:この時間の辺りから、昼食の時間になる。午後の予定が少なければ、同僚の秘書と、赤坂近辺に出かけて、昼食を行っている飲食店で、1時間くらいかけて、休憩をとる。忙しい場合は、議員会館内の、まずい(衆議院第一議員会館は、特にまずい)食堂で食べて、お昼を終わらせる。普通の会社の様に、休憩をする時間など全くなく、ただ、飯を腹に詰め込むだけである。当時は、小さな喫茶店が、議院会館内にあり、そこで休憩をすることが出来るが、ゆったりできるような店ではないので、大抵は、使うことがない。様々な業界の政治担当者たちが、とぐろを巻いていることが多い場所である。

 美味しいのは、参,2,1の順です。 ちなみに、参議院にある蕎麦屋は、かなり美味しいですね!

 今の新しい議員会館には、タリーズコーヒーもあるので、昔よりはかなり、マシになっていますね。タリーズの創業者の松田公太さんが、参議院議員もしていたので、タリーズが入っているのではないでしょうか?