元国会議員秘書が見た、ぶっちゃけ国会議員と暴力団・ヤクザ・右翼との関係はどうなのよ?? 結局何かあるんでしょ? 

 

アンダーグラウンド

 この問題については、日本社会の縮図とも言えるもので、結論から言ってしまうと、右翼を除いて、多少はあると言ってしまっていいと思います。

 選挙区には、当然、その地域を縄張りにしている、この手の組織がいらっしゃるのですが、国会議員からしてみれば、大切な有権者の方々なので、もちろん、無視するわけにはいきません。これらの組織の構成員の方々の特性として、親分の意思決定は絶対な訳ですが、その親分とお付き合いをすれば、構成員全員の票が入るので、敵対する訳にはいきません。

 彼らは、納税を行っているのかは分かりませんが、アンダーグラウンドなところで、経済活動を行っている「立派な経済人」な訳で、その人脈・経済的な影響力はどこまで及んでいるのか分かりません。現実問題として、特に、地方では、地元の有力経済人が、彼らとほぼ公然とお付き合いをして、彼らを食べさせているという実態があり、コインの裏表と同じ関係にあります。

 知っている人は知っているのですが、飲食店で出てくる「おしぼり」、「観葉植物」の貸し出し・レンタルは、彼らの重要な資金源と言われています。また、産業廃棄物業者も、彼らのフロント企業だったりもしますね。

 私が所属していた事務所では、地元担当の秘書が、頻繁にではありませんが、組事務所を訪問していた記憶があります。

 右翼との付き合いはどうなのかと言えば、この団体とは全くお付き合いはありませんでした。逆に、攻撃されていた関係になります。選挙の時に、選挙事務所近くに街宣車がやってきて、「ほめ殺し」をされたことがあります。「〇〇先生~。選挙を頑張ってください~!!」などです。

 誰かが、彼らにお金を支払ってそういった活動をさせているのですが、選挙妨害に近い行為が、彼らの収入源になっている訳ですね。彼らもボランティアではありませんので、仕事として街宣活動をおこなっています。

 一説では、彼らの街宣車を一日動かすのに必要な費用は50万円と言われていました。これが本当なら、結構儲かる仕事ですよね。車が派手にデコレーションされるのも、うなずけます。

 国会議員本人の直接的なつながりはどうなっているのかといえば、年に数回、料亭でそれなりのポジションのお方とお会いしていました。当然、公式な事務所のスケジュール帳には、誰とどこで会うなど入れられる訳がないので、議員本人の、スケジュールは空いているのに、何らかの予定は入っている形になります。

 ドライバーからの情報では、組の若い衆が大勢で、列を作って出迎え、見送りをしてくれるVIP待遇だったとのことでした。

 私が見聞きした限りでは、何らかのアンダーグラウンドな取引がなされていたとは思えませんが、いろいろな情報交換を行っていた可能性が高いですね。