元国会議員秘書が聞いた 政治家の息子の名前のつけ方。一二太次?何の意味???

 これは、私が仕えていた国会議員から聞いた話なのですが、国会議員に限らず、政治家の息子に付ける名前には、一定の法則があるとのことです。

 この話は、テレビ、新聞、雑誌でも見たり、聞いたことがなかった話なので、初めてこの話を聞いた私は、「なるほどね」と思った記憶があります。

 麻生太郎河野太郎伊藤信太郎小泉純一郎逢沢一郎小沢一郎、鳩山二郎、川崎二郎小泉進次郎(兄は孝太郎)・・・。

 これらの国会議員の名前を聞いて、「んんん??」、「何か違和感がある」と思いませんか?「太郎」、「一郎」、「二郎」「次郎」。

 そうです。上記の議員に共通するのは、世襲議員という点です。また、ファーストネームが、いかにも、「日本人的な名前」になっていることに気づきませんでしょうか。

 彼らの名前は、親である国会議員が、自分の跡継ぎの議員にするべく付けた名前なのです。いわば、生まれながらにして、将来、国会議員になることを宿命づけられていた方々なのです。

 なぜ、この様なありふれた名前を付けるのかと言えば、ずばり、有権者の方々に名前を憶えて頂きやすいという一点につきます。名付け親の子に対する思いは、これだけと言っても過言ではありません。簡単な名前は憶えてもらい易いという法則ですね。

 苗字は、国会議員である親のものが売れていますので、跡継ぎということが分かりやすく、後は、ファーストネームだけ、簡単な名前を、有権者の方々に覚えて頂くだけでよいので、選挙が楽になります。

 息子に自分の好きな名前を付けるだけなので、公職選挙法に違反するわけではありません。世襲議員とは、生まれる前?生まれた瞬間から、不運にも?選挙活動に巻き込まれているようなものなのです。かなり戦略的に世襲議員は作られているとも言えます。

 選挙のポスターをよく見てみると、ひらがなやカタカナで書いてある立候補者のものがありますが、読み仮名が難しかったり、馴染みのない読み方の場合にそうしています。ポスターの一つを取ってみても、この様な小細工をする必要がないというメリットもあります。

 小泉元首相を見てみると、長男が孝太郎、次男が進次郎なので、どちらかを将来、国会議員にするつもりで、名前を付けたことが分かると思います。さすがに、長男が人気俳優になるとは思っていなかったと思いますが。この兄弟2人をみると、親は国会議員ではありませんでしたが、昔の石原慎太郎裕次郎の兄弟に構図が似ていますね。

 みなさんの選挙区の国会議員に、息子さんがいらっしゃった場合、名前を調べてみたら、その国会議員が息子を将来どうしたいのかが、分かるかもしれませんね。