元国会議員秘書が手配した、大人の社会科見学 こんな所も見学できる その1

   

 さて、有権者の方々の中には、自分の住んでいる選挙区の、国会議員の伝手を使って、国会近辺の珍しい場所を見学したいという方々は、思った以上に沢山いらっしゃいます。私の場合、選挙区が比較的、永田町に近かったため、ひと月に1~2回程度は、この通称、大人の社会科見学の手配及び、同行をしていた記憶があります。

 まず、真っ先に思い浮かぶことができるのが、国会議事堂見学なのですが、ある時期までは、衆議院の見学については、国会議員の紹介が必要でした。一方、参議院は、国会議員の紹介は不要で、見学の当日に出向いても、見学が可能でした。なぜ、衆議院だけ、国会議員の紹介が必要とされていたのかは、詳細は不明です。

 しかし、この衆議院の見学に国会議員の紹介が不要となるきっかけを作ったのが、あの有名な、田中真紀子の「何故、衆議院の見学だけ、国会議員の紹介が必要なのか?」との発言を契機にしたものでした。

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田中真紀子の成し遂げた偉業??としては、この、衆議院の見学に際しての、国会議員の紹介不要というものではないでしょうか。。ちなみに、国会図書館の横に、沢山駐車が出来る、大型バスの駐車場がありますので、年中、小学生が見学にきています。

 国会議事堂の見学と前後して、国会議員会館の食堂で昼食をとることも、ワンセットとされるケースも非常に多かったですね。国会議員の事務所には、一般人が自由に国会周辺の施設に立ち入りするための、通行記章が1つ割り当てられているのですが、この記章を見学者の数だけ、他の議員事務所から借りてきて、議員会館に入館させます。

 この記章の貸し借りは、議員会館の同じフロアの事務所同士でなされるのですが、自分の所属政党・与野党関係なく行われます。親分同士は、敵対していても、秘書同士は同じフロア同士の「ご近所付き合い」があるので、日常的に行われています。

 こうして、議員会館の中に、国会見学者が入館することができるのですが、向かうところは、食堂になります。私は、衆議院第一議員会館勤務でしたので、「お世辞にも、おいしいとは言えない昼食」を、地下1Fにある食堂にあらかじめ、予約をしておく訳ですが、可能な限り議員のスケジュールも押さえておき、一緒に食事をせるようにします。また、国会グッズを売っているお土産屋さんもあるので、自由時間に立ち寄ってもらいます。

 国会議事堂の見学ですが、国会の衛視の引率による決まったコースを見学するものと、秘書が引率して自由に行うものの2通りあります。衛視の引率コースは、時間が決まっていたり、手荷物検査があるなど面倒なのですが。秘書の引率によるものは、先に述べた記章を使って自由に出入りできるので、衛視の引率によるもの以外の場所を見学できるメリットがあります。

 国会内の、非常にゴージャスなエレベーターに乗ってみたり、国会議事堂をバックに自由に記念撮影をしてみたり、47都道府県の県木が植えてある回廊の散策など、変わった場所に行ったりできます。