元国会議員秘書が感じた、政治と音楽 卒業式の名曲「旅立ちの日に」託された思い 政治の原点がここにも。。。 秩父市で起きた奇跡。政治家は指揮者であるように。。。

 

四月は君の嘘

四月は君の嘘

  • 発売日: 2017/04/05
  • メディア: Prime Video
 

👆 広告の「四月は君の嘘」は、本記事のテーマである音楽を中心に繰り広げられる人間ドラマです。某アニメ紹介サイトで、泣けるアニメランキング第2位の作品です。

 当然私も、全話見ています。タイトルの「嘘」とは一体何なのか?ある出会いから、若人たちの、運命が回りだす。。。涙無しにみられらない作品。

    

 今の30代以下の方々にとって、卒業式で「旅立ちの日に」を歌って卒業していった人は沢山いらっしゃると思います。この曲は、1991年埼玉県秩父市立影森中学校の校長・音楽教員によって作られた世紀に残る名合唱曲です。

 校長が赴任してきた当時の、中学校は大変に荒れた校風で、その校長は、学校を歌で満ち溢れさせて再生しようとし奮闘します。若者たちの人生を有意義なものにさせなければという思いだけで。。。この曲は、大物歌手にもカバーされるなどし、不朽の名曲「旅立ちの日に

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を作詞し、同校の音楽教員が作曲した作品になります。

 この曲が出来上がった年、定年を迎える校長は、自らの教育信念を歌に託し、自らの教育の集大成として、校長自身の教員人生の卒業式でもあった卒業式で、教員一同により合唱され、卒業生を送り出し中学校の更なる発展を成し遂げようとしました。

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 何かを成し遂げることに、「歌」を手段として選んだ訳なのですが、その若人に希望を与える、この曲は、その歌詞のせつなく若人のこころ表現し、曲の美しいその旋律と相まって、数多くの、人々の心に深く響きわたり、インターネット、SNSも普及していない時代に、口伝えで瞬く間に、日本中に「旅立ちの日に」は、不動の卒業ソングとして、瞬く間に広まっていきました。

   
【合唱曲】旅立ちの日に / 歌詞付き

 これは、政治の原点とも言える、自分の言葉で、人々に自分の信念を真摯な姿勢で伝え、訴え、そして、国民の心に浸透させ、政治家自らが理想とする成し遂げたい理想を、実現することにつながりはしないでしょうか?

 親が政治家だったから、自分も政治家になる、どこかの団体の責任者をしているから政治家になるとうことがまかり通っている現在ですが、どれほどの国民を導きたいという信念をもって、政治家になっている人が、果たしてどれほどいるのでしょうか?

 そして、政治活動している人がいるでしょうか?決して、いないとは言いません。政治はよく、結果責任と言われますが、その通りなのですが、政治家の活動そのものが知られていないということは、残念ながら、政治家の責任なのではないでしょうか?

 一教育者の活動がなぜ、ここまでの名曲を生み出し、広まっ事実とは一体何なのか?

 無名の埼玉県の一人の校長の強い信念が、歌をとおして、学校を再生し、日本中に影響を与えることが出来たその奇跡とも言える事実・偉業は、政治家なら、なお更、倫理的に正しい、強い信念をもって行動を起こせば、もっと大きなことが出来るのではないでしょうか?出来るはずですよね。何故なら、政治家である、彼ら・彼女には力があるからです。世の中の仕組みを、変えることが仕事だからです。国民から、変える力を与えられた特別な存在なのです。

 世の中の仕組みを変えることが、出来る立場にあるのが政治家です。この事を知りながら、やらないのが、政治を自らのビジネスとしている「政治屋」です。

 高級な飲み屋での飲み食いや、高級ホテルでの派手なパーティーに参加しすることが、政治家としての信念を貫き、この国の在り方を変えることに繋がっているのでしょうか?

 とても、繋がるとは思えません。政治家からしてみれば、「これは貴重な意見交換の場なんです」などと、弁解するのかもしれませんが、一般の国民の感覚では、とてもそうは思えません。国会議員秘書をしていた私でさえも、そうは思いません。

 政治家は、選挙区、比例区の選挙から選ばれますが、憲法上では、全国民を代表するものとされており、特定の支持団体や、特定地域の支援者の代表ではありません。それは、理念・理想だけではなく、かつての先人たちから託された力なのではないっでしょうか。

 一般国民の感覚からずれた発言、事実の隠蔽、行動は、単なる政治不信を招くだけではないでしょうか。もし、そうであれば、もはや、全国民の代表者と言える存在・立場ではないです。

 単なる、立法という暴力装置を使うことが出来る人だけとしての存在にしかすぎません。合法的な暴力団と同じと言えます。

 一度でいいので、国会議員の皆さん、「旅立ちの日に

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を一度、聞いてみてください。作詞した校長先生が、どのような義務教育を卒業していく有権者を育てたかったのかが理解できますよ。

 出口の見えないトンネルを走らされている、この歌を歌って卒業していった若者は、今の政治の現実に絶望するしかないのです。

 そして、この「旅立ちの日に」は、来年春、創作から20年を迎えるのです。

 このブログ記事は、秩父市立影森中学校元校長 作詞:故小嶋登先生、作曲:音楽教員 高橋浩美先生に捧げます。

 そう、政治家のみなさま、指揮棒を振るように。。。