自民党国会議員秘書の役得は?②

 自民党の国会議員秘書の役得なのですが、特殊な視察旅行の他にもありました。随分昔の話なので、今はどうなっているのかは、わかりませんが、自民党秘書会とう物が存在するのですが、ここが主催して、いろいろな催し物がありました。

 東京タワーのそばに、ボーリング場がありますが、そこでの懇親会などもあった記憶があります。そのプレー後に、ホテルで懇親会があるのですが、ビンゴ大会で、景品をもらった記憶があります。(ちなみに、靴磨きセットをもらいました。)

 その費用は、どこから出ているのか分かりませんが、おそらく、自民党から出ていたものと思われます。議員を支える秘書にも、多少は、楽しんでもらおうという配慮があったのかもしれません。確かに、いくらお金を持っている議員でも、一人では、「いざ鎌倉」とう時には、何もできません。

 一般的な企業と一緒と言えるのではと思います。秘書も、普通に、家庭を持って生活をしている、労働者なので、秘書の忠誠度を上げておく必要があります。

 ボーリング大会以外にも、一流ホテル(当時は、キャピトル東急ホテル赤坂プリンスホテルが多かった)での、懇親会もありました。

 これは、役得ではないのですが、地方選挙で選挙情勢が思わしくない時に、選挙要員として、派遣されるというものありました。

 これは、派閥単位で、招集されるのですが、一応、日当はでました。面白いのが、派閥によって、日当が違うというところです。私は、最大派閥に属する議員の秘書でしたので、一日1万円もらえましたが、弱小派閥の秘書は、一日7千円になっていました。

 派閥の資金力は、こういうところにも来たというのを、思い知らされました。

 役得として、最も印象的だったのが、N●Kの紅白歌合戦の観戦チケットが、入手できたことでした。これは、N●Kの国会控室というところがあるのですが、試しに、入手できないかを依頼してみたら、ちょっと、複雑な手続きはありましたが、ペアチケットを入手することができました。これは、私の個人的な、試みだったのですが、後援して頂いていた企業の忘年会の、ビンゴゲームの景品にしてもらいました。

 あくまで、昔の話なのですが、国立大学の合否を前日に、役所から教えてもらうとうことが出来たようです。恐らく、今は、出来ないと思いますが。。。。

 田中角栄元首相の時代などは、元秘書が、影響力を使って、政治団体を設立し、様々な企業から、政治献金を受け取って、秘書を辞めたあとの、糧にしていたみたいですね。

 有名な所では、政経調査会、田中角栄の愛人である、佐藤章子、浅賀昭氏などが運営している、政治団体が、今でも、麹町に存在していますね。