河井議員夫妻の、ウグイス嬢買収について語りたい訳ですが。。。

 10年近く、国会議員の秘書の仕事をしていると、様々な選挙に携わることが多かったです。自分の親分選挙である衆議院総選挙から、参議院県議会議員選挙、市町村議会議員選挙、市長選挙、知事選挙など、すべての選挙に携わった経験があります。

 その選挙の運動員の中で、最も目立つのが、ウグイス嬢な訳ですが、経験が豊富で、機転が利くとされるウグイス嬢は、引っ張りだこで大変人気があります。経験が豊富なウグイス嬢は、その選挙の情勢分析まで出来るとさえ言われています。いわるゆる、一般庶民の風を読む、的なことができるとのことですが、それは、立候補者本人とウグイス嬢本人しか知りえません。

 今回の買収の問題となっている、日当3万円という金額についてですが、私の経験からすれば、「実勢価格」だったと言うことができると思います。公職選挙法では、選挙の仕事の区分に応じて、支払うことが出来る報酬の上限が決められている訳ですが、ウグイス嬢の場合は1万5千円だったとのことで、その差額が買収に当たってしまった訳ですが、どの陣営も、なんらかの形で、「実勢価格」との穴は埋めていると思われます。

 例えば、半額は、ウグイス嬢本人に直接、支払う形で処理し、一方で、残り半分をウグイス嬢が所属する会社に支払うなどしているのではないでしょうか。当然、会社に足して、選挙中にそのお金を渡すことはできませんので、選挙後に政党活動として、支出する形になると思われます。

 「実勢価格」の3万円が高いのか、安いのかについては、いろいろ議論があると思いますが、最低でも8時から20時までの一日12時間の拘束時間、衆議院選挙なら14日間、参議院なら20日間の連続勤務で、選挙期間だけの短期契約とうことを考えれば、「妥当」な金額の様な気もします。ちなみに、ウグイス嬢の男性バージョンもありますが、こちらは「カラス」と言われます。私は、一度だけ「カラス」をやったことがあります。

 この問題は、夫の河井代議士が、法務大臣をうかつに辞任してしまったことが、失敗だったのではないかと思っています。いくら夫婦だとは言え、別人格である、妻杏理議員の責任を、夫の克行代議士が責任を取る必要はなかったのではないかと思っています。

 今後の展開は、通常国会が始まってから、野党からの追及をかわす意味合いで、両名とも、自民党を離党するという流れになると思われますが、今後の身の振りについては、お見合いをしたアメリカ大使館付近にある、しゃぶしゃぶ屋で、2人でじっくりと話し合いをされてはどうでしょうか。