鳥取市が、生活保護未満の手取り給与で職員を募集している訳ですが。。。

 私の出生と関連のある街が、鳥取市なのですが、その鳥取市が恐ろしい給与形態で職員を募集していましたので、あまりの驚愕さで腰を抜かしてしまいました。

 

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 会計年度任用職員の 募集なのですがなんと、基本給が11万8,500円なのです。ただし、週に30時間という縛りはあります。これって、生活保護に近いのではないかと思い調べたところ、鳥取市の場合、健康な、20歳から40歳の1人世帯の場合の生活保護費が、10万3,000円とのこと。

 この職員の場合、最低でも、国民年金で16,000円、健康保険で数千円、前年度の所得に応じた所得税が引かれて、8万円半ばから高くて9万円程度の手取り給与となってしまいますが、これで普通の生活水準が保てるのでしょうか?

 よく見てみると、賞与はどのくらいでるのかは不明ですが、支給されるので、一見まだましの様に見えますが、基本、単年度の契約の職員ですので、次の年度の雇用は保障がありません。この手の職員の場合、雇用されても最大5年が限度になっています。

 また、鳥取市の場合、交通インフラが、公共交通機関が未熟なため、自家用車での通勤になるのですが、車の維持費(駐車場代・エンジンオイル・タイヤの買い替えなど)・任意の保険料・次の車の買い替え費用の積み立て資金などで、賞与の大半は無くなってしまうのではないでしょうか。

 週の勤務時間が30時間と、正規職員よりも短いので、それに伴い、給与が安いとも言えますが、雇用予定人数が20名と多く、ひと昔前に流行ったワークシェアリングでも、行いたいのでしょうか?

 土建屋、介護職など位しか、これといった産業の無い鳥取市ですが、他の仕事をやりようが無い市民の足もとを軽く見た採用計画ではないかと思われます。

 まだ、週の勤務時間が25時間などでしたら、ダブルワークで、所得を自己補填することも可能だとは思われますが、30時間とられたら、ダブルワークをするのもしんどいのではないでしょうか?現実的に、出来たとしても、1つの職場の場合、最低でも、1回の勤務で4時間は働いて欲しいというのが、アルバイト先の、本音だと思いますので、一日6時間の勤務+4時間のアルバイトで、10時間の勤務になってしまいます。通勤と休憩時間、出かける準備などを入れると12時間は、仕事関係に拘束される訳で、これで、官製ワーキングプアが一丁上がりという訳ですね。

 これが、家族持ちで、学生の子どもでもいたら、とてもじゃないですが、一家の生活は成り立ちませんね。当然そういう人は、応募をしないとは思いますが、どうしても、希望する仕事がない為、仕方なくという方々もいらっしゃると思います。

 鳥取県の最低時給は、全国最低県の一つということで、時給790円な訳ですが、何らかの職務経験のある、大の大人の時給が、東京都の高校生の1時間の労働にも負けてしまう恐ろしい所です。最低時給が異なるのに、国民年金額や消費税率、所得税率は一律なんですね。何か、不公平な気がしてしまうのは、私だけでしょうか?