秋元司議員が取り調べられている訳ですが・・・①

  秋元議員が警察から取り調べを受けている。中国から不法に現金を持ち込んだという容疑だという。あまり聞かない容疑であるが、この容疑はあくまで入口にすぎず、本丸は、この容疑でないことは明白であろう。

 この秋元議員は、元衆議院議員小林興起氏の秘書を務めており、現在もそうであるが、秘書時代から態度があまりに尊大で一部の政界・官界では非常に有名であった。この小林氏の利権といえば、パチンコ関連であったのだが、秋元議員もご多分にもれず、パチンコ利権を引き継いでいる。

 秋元議員は、初当選は参議院議員であったが、運よく比例区の1番を引き当て、大量得票に成功、またパチンコ関連票も大量に流れ込み当選を果たした。

 国内に持ち込んだ資金の出どころが中国のIR関連企業ということで、パチンコ=ギャンブル=IRということで、繋がりが非常にわかりやすい。

 自民党とパチンコ業界は、パーティー券の購入で非常につながりが強いが、自民党の中に、遊技機議員連盟なるものが存在し、その議員連盟に加入している議員に対して、資金を供給しているのだ。

 パーティー券20万円までなら、政治資金収支報告書に購入先として、記載されないので、中々マスコミには出てこないが、きっちり20万円購入してパチンコ業界団体は、水面下に潜っている。これ以外にも、パチンコ・スロットメーカーの社長が料亭で接待するなかで、お小遣いをもらっていたりもする。これは、ポケットマネーで動くお金なので、ほぼ外部にはもれない。議員のドライバーか金庫番をやったことがある秘書くらいしか知らないであろう。

 この秋元議員が、お金を持ち込んで何をやりたかったのかは、承知をしないところだが、小さな派閥のようなものでも作りたかったのだろう。

 政界は、金の切れ目が縁の切れ目とも言え、結構、お金で離合集散する性質がある。この親分は金をくれないとか、あの人は面倒見がよい(お金をくれる)とかで、派閥をうろうろする人は、少なからずいるのが現実だ。

 政治はビジネスと一緒で、金がなければスタッフも雇えないし、選挙を戦うこともできない。選挙で負ければ、ただの人とはよく言ったもので、実際は、何もバックボーンがない人は、ただの人以下だ。

 政界という上限に際限の無いハシゴを登り始めたら、途中で辞めようにもなかなか辞められず、そのハシゴを足元から揺らす輩もたくさん居るわけで、滑り落ちる親分風情はいつの世にも志なかばで、政界から消えてゆくのである。