IR疑惑。下地幹夫議員には、お金が渡っていたみたいですが。。。

 報道によれば、沖縄の維新の会所属(九州比例)の下地幹夫議員には、政治資金収支報告書掲載外のチャイナマネーが渡っていたようです。

 一度、落選はしている議員なのですが、小選挙区比例代表制が導入された時の当選議員で、元々自民党平成研究会橋本派小渕派)の保守本流に在籍していた議員です。選挙区事情などから、維新の会に所属はしているものの、本質的には、自民党議員と言ってもいい存在です。当選同期には、菅官房長官を筆頭に、失脚した河井克之前法務大臣、全オリンピック担当大臣の桜田義孝議員など、名だたる議員と太いパイプを持っている議員です。

 政権に対して、左派が強い沖縄において、与党系に近い議員として、大きな存在感をだしている訳ですが、沖縄にカジノを作りたいという話が出てくれば、当然、下地議員への根回し、政治工作は必要となってきます。

 今でこそ、野党議員ではありますが、元秘書が、地元議員を務めていたり、沖縄県庁の職員をしていたりと、水面下では、いろいろと仕事ができる立場にあります。

 根っからの野党系議員に、IRの話をしたところで、政治的には力不足ということで、必然的に下地議員のところに話が持っていかれたものと思われますが、もしかしたら、下地議員サイドからしてみれば、いい迷惑だった可能性は無きにしも非ずと考えます。

 外為法違反で、資金が日本に持ち込まれた訳ですが、中国から海外に資金を持ちだすのは、中々難しい手続きがあり、面倒なので、そのまま持ち出してしまったというのが、実態だと思われますが、そういった正規の手続きを得ることなく持ち込まれた資金は、極秘裏に処理をする必要があったため、政治資金報告書には記載ができなかったというのが、本当のところでしょう。

 下地議員の利権は、沖縄振興を目的とした土建・土木であるため(家業が建設会社)、IRの本筋に対する理解はそれほどなく、もしかしたら、将来的なIR整備に伴う土建・土木利権の方に関心があったのかもしれませんね。

 下地議員は、はたから見てみると、それほど、頭の回転がいい方という議員ではなく、どちらかといえば、「どぶくさい」活動で、国民の支持を得ていくタイプですので、周りの議員からお出された感じがします。

 人柄は、悪くはないので、仲間の議員に一枚かまされて、IR利権の仲間の一人にされてしまったという見方ができるのではないでしょうか。

 私も、秘書の方は、何人か存じ上げておりましたが、それなりに、出来た人物が秘書をされていたいたという記憶がありました。