秋元司議員が取り調べられている訳ですが・・・②

 昨日、遂に議員会館の事務所まで家宅捜索を受けた秋元議員ですが、もう政治生命は終わりかもしれませんね。

 政治家の汚職疑惑は毎年のように沸いて出てくる訳ですが、議員会館の家宅捜索まで受けるというのは中々ありません。秋元議員が大物だからという理由なのか、小物なのに、大物ぶっていたからなのかは分かりませんが、彼のバックボーンは、非常に怪しいものでした。

 元代議士の小林興起氏の秘書だった秋元議員ですが、小林元議員自体も、利権の匂いのする議員として永田町では有名人でありました。有名なのはパチンコ関連業界との繋がりなのですが、パチンコ関連業界は、昔から、サミーの里見会長を中心に、カジノ解禁を見越して、スロットマシンを売るべく、永田町関係者にコンタクトしていました。

 小林氏の落選・引退後、その人脈を引きついた秋元議員は、パチンコ業界団体の票を背景に、参議院比例区で全国2位の得票を集め当選をいたしました。国会議員秘書からいきなり国会議員になるというのは、あまり聞きませんが、前例は無いわけではありません。有名なところでは、これまた利権の匂いのする、鈴木宗男氏を挙げることができるでしょう。

 参議院比例区は、業界団体出身者(建設業協会とか、医師会、薬剤師会など)や、著名人の枠であることが多いのですが、著名人を除けば、新規党員を2万人集めなければならないとうのが、比例区候補の通例です。自民党の場合、一人あたり年間党費が4千円ですので、ざっと、8千万円を使って党員を集めたという訳です。

 ①でも書きましたが、比例区名簿1番を引き当て、運よく大量得票にも成功しております。1番というのは、非常に目立つポジションであるため、通例、大量得票ができるラッキーなポジションとされているのです。

 テレビ報道で知りましたが、衆議院当選3回にして、沖縄に後援会があるというのは、さすがに驚きましたが、小林氏の人脈を引き継いでいると思えば、あってもおかしくはありませんね。この沖縄というのは、利権の塊のようなところで、米軍基地の軍用地主や、公共工事など多額の予算が使われるところです。その歴史的な背景から、沖縄振興が悪いことだとは思いませんが、東京都の江東区選出の秋元議員が、沖縄をどうこうする話ではないのではないでしょうか。

 かく言う私も、スロットメーカーの元社長とお付き合いがありましたので(今もありますが・・・)、いろいろお話を聞いていた立場でした。。。