元 国会議員秘書が見た、国会議員の宗教との付き合いってどうなっているの? 変な関係あるの???

 自民党は、現在、宗教政党といわれる公明党と政権を連立して樹立しています。連立を組む前は、公明党をその支持基盤である創価学会との繋がりの強さから、憲法にある政教分離の違反であると強く攻撃をしてきた経緯がありました。それは、創価学会の役員と公明党の役員が同一の人物であるなど、その一体感が問題視され、政教分離に疑問が生じていたためです。

 その批判をかわ為に、両団体の役員の兼任は行わなくなり、政教分離の形をとるようになりました。元々、創価学会は、創価教育学会とう名前で、その名の通り、戦前にベストセラーとなった数学の参考書を出版したりしていた団体でした。元々日蓮正宗の流れだったのですが、日蓮正宗からは、破門をされた団体でもありました。宗教活動が過激であったため、破門をされたのですが、それに反発する形で、どんどん過激になっていったとも言えます。国民の間に、創価学会へのアレルギーが存在するのは、そのせいかもしれません。

 実は、自民党は、昔も今も同じですが、支持されてきた宗教団体というものが存在します。なじみの深いものでは、神社が有名ですね。神社の上部団体は、神社本庁というものがあり、そこが自民党の大きな支持団体として存在してきました。

 ほかにも、仏教系団体の支持も取り付けています。その数は、沢山あるのですが、私が思いつくだけでも、立正佼成会世界救世教佛所護念会教団霊友会、真如円などが存在しています。国会議員の場合、基本的にこれらの宗教団体に入信していることが多いです。票になるなら、支持し得くれる宗教には入信するというのがスタンダードになっています。ちなに、蛇足ですが、国会議員は、生命保険に沢山加入していることも有名です。生命保険の勧誘員の人脈を使ってでも、票を集めようとしていますね。

 日本でおそらく3番目に大きな教団の天理教は、積極的には自民党を支持していなかった記憶があります。支部の教会レベルでは、それでも、個別に支持を行ったりしていたと思います。

 つまり、支持してくれる教団なら、入れるだけ入るというのが基本になっています。ほかにも、かなりアンダーグラウンドな教団ですが、韓国系の統一教会(女優の桜田淳子合同結婚式に参加していますね)に入信している国会議員も存在します。(有名な所では、衆議院議員原田義昭議員が、統一教会の集会に参加し、挨拶をして、某メディアに取り上げられていたことがありました。

 宗教団体が何故、自民党を支援するのかと言えば、創価学会の政治参画が積極的で、他の宗教団体を排除する姿勢が強い為、その裏返しとして、自民党を支持している宗教団体が多いと思います。正直に言って、仏教系の教団からしてみれば、自民党を積極的に支持する理由はあまりないと思いますが、創価学会の活動を見て見ぬふりをすることが出来ないとうことから、しょうがなく、自民党への支援を行っているのです。

 神社本庁自民党を支援するのは、非常に分かりやすいのですが、究極的には、天皇陛下、総理大臣による靖国神社への公式参拝を実現する為と言って良いでしょう。他にも、憲法改正(9条の改正)、国連での、日本の敵国条項廃止、日本への単純労働者の移民禁止など、当然ですが、右翼的な政策を実現したいとう願望があります。神社本庁は、マスコミにもよく登場する、日本会議という政策提言団体を持っており、議員会館へは、毎月、政策・活動が記された広報誌を送付してきます。

 連立相手の公明党の支持団体の創価学会ですが、この教団に自民党の国会議員が、入信しているか否かは、うかがい知ることはできませんでした。もしかしたら、極秘に入信している議員もいるかもしれません。

 総選挙の際に、自民党議員は、公明党から推薦をもらうのですが、選挙前に、選挙区の公明党支部に議員は、突然呼び出されます。これは、推薦と引き換えに、創価学会への寄付を強要されていると言われています。要は、創価学会にそれなりの寄付をさせられる対価として、公明党の推薦をもらっていると言ってもいいでしょう。