元国会議員秘書が解説する、総選挙の前って、秘書は一体何をやってるの? 買収って実は、こっそりやってるの??

 2020年の秋にでも、行われるのではないかと思われていた、衆議院解散・総選挙ですが、2021年に持ちこれさてしまうことになりました。来年の通常国会の召集が1月18日と国対で決定しましたが、半年前までは、今秋の解散と並んで有力視されてきました、1月の国会召集・冒頭解散は、河井杏里参議院議員の判決が1月に出されるということ、コロナウィルスの拡大に伴い、不可能なのではないでしょうか。

 衆議院近辺では、既に一度吹いてしまった解散風ですが、解散風というのは、一度吹き始めると止めることが出来ないと言われています。おそらく、ほとんどの、立候補予定者は、選挙ポスターの手配を行っていると考えられますし、既に、実質的な選挙事務所を構えている人も多いと思います。

 先月くらいまでは、インディードで、秘書の求人も多数掲載されていましたので、与野党の候補予定者をとはず、1月解散を想定した動きをしていたと思われます。

 タイトルにあります、秘書の動きについてですが、選挙区勤務の秘書は、支援者宅を

年末のあいさつ回りと称して、実質的な選挙活動を行っています。そこで、少人数での座談会的な集まりのセッティングをお願いして廻っています。かつては、1000人規模の大集会を開く準備や、大規模な決起大会の様なものをプロデュースしていましたが、労力のわりに、支持の輪の広がりが少ないということが、ひと昔前に分かってしまった為、小規模(3、4人程度)の集会を沢山開いて、そこに、土日をメインに、立候補予定者が足を運ぶというスタイルが主流となっています。

 あと重要な活動が、政党活動用の日常的に掲示してあるポスターを、新しいポスターに張り替えることと、新しい掲示板の場所を確保するということになります。このポスターですが、普段のポスターは政党活動用ポスターなのですが、衆議院任期満了の半年前までしか、掲示出来ないと法律で決められています。そして、半年を切ると、演説会告知ポスターというものに、切り替えられます。

 ご年配の方は、もしかしたら見覚えがあるかもしれませんが、誰もが知っている有名な議員とのツーショットのポスターで、ポスターの下に、小さな文字で、選挙後の開催日程で、〇〇駅前周辺など本当に開催されるのか、さえも不明な内容になっています。

 通称「ダミー演説会のポスター」なのですが、任期満了近くに行われる総選挙では、こういったポスターまで、用意されています。私が現役の時は、小池百合子都知事から写真を貰って、ダミー演説会のポスターを用意しました。

 あと、河井夫妻議員が行っていたとされる大型買収についてですが、これには、秘書が関わることは無いと考えられます。河井議員の場合ですが、本人が直接、買収に関与している訳ですが、大変にデリケートな選挙に直接かかわる支出になりますので、兄弟姉妹が秘書をしているなどの、特殊なケースを除いては、関与させてもらえないと考えた方がいいでしょう。

 某元女性代議士がテレビで贈賄を求められたと、発言していましたが、もしかしたら、地縁の強い田舎では、そういったカルチャーが残っているのではないでしょうか。