元国会議員秘書が解説する、国立国会図書館の使い方。一般人でも、無料で、鬼滅の刃が読める!

 誰もが一度は聞いたことがある図書館として、日本一、有名な物は、国立国会図書館

国立国会図書館―National Diet Library

なのではないでしょうか?(以後、国会図書館と省略)場所は、参議院を道路一本挟んで、横に位置しており、最寄り駅は、半蔵門線永田町駅になります。(少し歩けば、丸ノ内線:国会議事堂駅、千代田線:国会議事堂駅、南北線溜池山王駅など、アクセスは非常に良いです)

 この国会図書館ですが、本来の機能としては、第一に、日本で出版された書籍・出版物・新聞のあらゆる書物を収集し、保存するというものと、国会議員から調査依頼されたテーマの調査を行うという、大きく2つの機能を与えられています。

 議員秘書時代には、何度か、日本の現行制度と海外の制度との比較を行う為の調査依頼を行ったことがありますが、様々な分野に精通した調査員が在職しており、自力で調査することなく、正確な情報を素早く調べることが出来ます。

 中央省庁は、現行の日本の様々な制度については、詳しいので、日常の、通常の資料収集は、中央省庁に触接依頼を行うのですが、最先端の、海外で行われている制度調査などになると、国会図書館の方に分があります。

 書籍の貸し出しを行うのが、通常の図書館の仕事になりますが、国会図書館については、民間人には貸し出しは行わず、国会議員・議員事務所のみに対して、貸し出しを行いますので、やはり、普通の図書館とは異なっています。

 そこで、一般人は、どうやったら、国会図書館が所蔵する図書を読むことができるのかと言えば、普通に、受付を行って、入館をすれば、普通の図書館と同じように、館内であれば、閲覧をすることが出来ます。ヘビーユーザーになれば、利用者カードを作って、駅の自動改札と同じゲートをくぐって、出入りが可能になります。

 利用者カードを作れば、ネットで蔵書検索・記事検索が可能になりますので、益々お得です。地方の大学教授などは、東京への出張のついでに、研究用の参考書籍のコピーを大量に行うこともあるそうです。

 中には、喫茶店、食堂が完備されており、一日中、暇つぶしをすることが出来ます。日本で過去に出版された書籍をすべて、蔵書している為、読みたい本は、全て、希望すれば、読むことが可能です。確か、自費出版している書籍まで、蔵書していたと記憶しています。出版された全ての、書籍を蔵書しているだけに、誰が閲覧するのかわからない、アダルトな大人向けの雑誌に至るまで、蔵書しており、今年、話題になった「鬼滅の刃」の単行本も当然、無料で読むことが出来ます。

 一度に、10冊まで、借りることができますので、ソファーで、若い女性が、少女漫画を山積みにして、読んでいる後景を見かけたこともありました。少年ジャンプを読ん出来る人もいました。こういった、単なる趣味為に、利用している利用者は多いですね。

 純粋に、マンガや、過去の雑誌を読みたいのなら、マンガ喫茶よりも、お得です。普通の図書館の様に、開架されている書籍も、専門別に大量に書架に置かれていますので、普通の図書館よりも、かなり大規模な感じがします。

 中の造りは、大規模なコンクリートの要塞をイメージさせるものとなっており、「キング・オブ・ザ・図書館」と言うにふさわしいものとなっています。

 書籍のコピーも、しおりを挟んで、お願いをすれば、1枚10円で、職員の方がやってくれますので、とても、使い勝手は良いですね。