2019年の終わりにあたって。。。

 2019年の終わりにあたって、今年を振り返ってみると、時代のターニングポイントと言える年だったのではないでしょうか。

 消費税の増税働き方改革、終身雇用制の実質的な崩壊など、戦後の昭和から続いてきた制度、生活が抜本的に変わっていく、今後の社会の在り方が問われる時代ではなかったでしょうか。

 明確になったのが、一人当たりGDPでは、アジア諸国に抜かれ、日本の物価は、OECD各国の中でも低く、「安い日本」という現実が浮かび上がってきました。あまりの安さに、ITの外注先として、日本が選ばれだしているという話もあるくらいです。

 大手企業の早期リストラが、1万人を超え、大手企業といえども定年まで勤めさせてくれない時代となりました。業績不振ではない企業でさえも、今後を見越してリストラを行う時代に、定年まで安心して働ける会社がこの先、存在するのでしょうか。

 あるとすれば、公務員、医療・福祉関連、インフラ系の会社くらいではないでしょうか。こういう仕事は、一部を除き当然人気があるわけで、誰でもなれる仕事ではありません。試験を受けなければならなかったり、資格が必要だったりとハードルはあります。

 2020年以降ですが、大学生、特に文系の学生には、専攻の学問+外国語若しくは、プログラミングの知識が、就職するうえでは、必要になってくるのではないでしょうか。外国語とプログラミングは、「手に職」ではないですが、会社員としての職を失ったとしても、すぐに得られ、かつお金になる仕事ということで、上記のスキルを紹介しましたが、生活の安全パイを確保しておくという意味合いで、学生のうちから習得しておく必要があるのではと考えます。

 大企業に就職して、担当部署の閉鎖や、リストラに会いそうになっても、どちらかのスキルがあれば、部署の移動だけですむかもしれません。文系が多い、営業やマーケティングなどのスキルしかない人は、相当な実績がなければ、社内で生き残れない可能性が高いでしょう。すでに、小学生は、プログラミングの勉強を始めていますので、もう、十数年後には、彼らが社会に出てきます。

 今、会社で働いている人たちに言いたいのは、十数年後に、自分たちの職業上のポジションを奪いに来るのは、プログラミングを学び始めた小学生の世代だということです。その前に、AIに仕事を奪われるかもしれません。

 専門職である、税理士でさえ、AIが普及すれば不必要とさえ言われています。銀行員にしてもしかりです。今より、個人のスコアリングの技術が発達すれば、会社への融資の審査や、個人ローンの審査は、人手が不要となるでしょう。もしかしたら、そもそも銀行などいらなくなる社会が来るのかもしれません。クラウドファンディングのような形で、個人が個人へお金を貸し出すというビジネスが出てくる可能性もありますね。