元国会議員秘書が解説する、不況になれば、ビジネスチャンスが大きくなる??

 いつの時代でも、言えることですが、不況で店舗や、会社が倒産の危機になると、新しいビジネスが登場してきます。直近の大不況では、リーマンショックが挙げられますが、あの時は、一等地の飲食店用の物件が多数空きが出ていました。そこに集中的に出店を行ったのが、東京では比較的知名度がある焼き牛丼の「東京チカラめし」でした。

 今でも、少し店舗がありますが、急拡大して、急激にシュリンクしてしまいましたが、こういう新興勢力が登場したりするので、面白いですよね。ちなみに、東京チカラめしが縮小してしまった原因は、急拡大してしまったがゆえに、オペレーションの画一化、サービスレベルを向上させることが出来なかった、肉を焼くという業態の為、単純な牛丼と違って、商品を提供するプロセスに問題があった為とされています。

 新規参入が容易である一方、身長にビジネスプランを練らないと、失敗してしまうということを意味しています。このことは、好景気でも、不景気でも同じで、ビジネスを行う上では、必要なことです。

 店舗での販売ビジネスは、日銭商売なので、事業のポートフォリオを見直す際に、投資する業態の一つとして、考えてみるのは、いいのではないでしょうか?よく、地方の建設会社が、タクシー会社も経営していることがありますが、これは、建設会社の場合、入金サイトが長いため、現金を確保するためrに、日銭商売のタクシー会社を経営しています。

 倒産する会社がある一方で、不況に強いビジネスも存在します。景気が悪くなると、中古車買い取り・販売の「ガリバー」のCMが決まって流れます。現金が欲しい、不景気の影響を受けた人が、車を売りに行く訳ですが、車を持っていた人は、車がないと生活できないので、車を売ったお金で、もっとグレードの低くて、安い車をガリバーで購入する訳です。ガリバーとしては、車を売ってもらって、また、買ってもらうので、2度美味しいという訳ですね。

 また、チケットショップも、大繁盛します。資金が欲しい企業が、出張用の新幹線の回数券を購入して、チケットショップに売るわけです。要は、裏金を作ることが出来るという訳です。切手や、収入印紙も同じ構造になっていますね。最近のニュースでは、コンビニのローソンが、売り上げを水増しするために、収入印紙をローソンの社員が自費で購入して、転売していたことが報道されていました。兌換性の高い商品は、グレーや、完全にブラックなことに利用されているのが実態です。

 テレワークという仕事のやり方も、実は、十数年以上まえから、補助金をつけて、経済産業省が主導していました。会社としては、通勤費を支払わなくても良い、補助金はもらえるなど、メリットが非常に大きかった仕組みだったのですが、今年、一気に普及しましたが、何らかのきっかけが無いと、普及しないというのは、皮肉ですね。