実録ルポ! 政治資金パーティーのパー券を売る、その実態!

 さて、まれに、ニュースなどでも、登場する政治資金パーティーなのですが、その実態をご存じない方は、非常に多いと思います。

 政治資金パーティーとは、その名の通り、政治資金を集める為のパーティーなのですが、何も行わずに、政治資金を集めるのは非常に難しい為、比較的品の良い?と思われるイベントとして、開かれるものになります。

 その集めた政治資金は、次の選挙費用・私設秘書の人件費、事務所家賃など、政治活動を行うための、資金として使われます。

 大抵は、1枚=1人分あたり、2万円というのが相場なのですが、バブルの頃は、1枚4万円が相場だったというのを、大手ゼネコン幹部から聞いたことがあります。大規模なものは、東京で開かれることが多いですが、中規模なものは、(1000人クラス)選挙区内でも開かれることがあります(例えば、後援会主催の新年会など)この、中規模なものは、1万円であることが多いようです。

 また、違った形で開かれるのが、朝食会、政経セミナーなどと称して開かれる、1万円の会費の、講師を呼んで開かれる、百人規模のものもあります。これを、毎月開いて、大規模なパーティーをあまり開かない議員も多くいます。

 いざ、大規模なものを開くとなると、ホテルの会場をまず、押さえます。そして、パーティー券を数千枚単位で、印刷会社に発注を行います。自分で開催するパーティーなのですが、表向きは、派閥の親分が発起人となった「〇〇君を励ます会」などの名目で開く形をとります。開かれるホテルは、永田町にあるキャピトル東急ホテルANAホテル、プリンス系ホテル、都市センターホテルなどが多いと思います。

 永田町から近いか、もしくは、比較的安くて、箱が大きいホテルが好まれます。キャピトル東急ホテルは、官邸の傍にあるので、結構、お高いホテルになりますが、会場として使われることが多いです。

 そのあと、実際に販売に取り掛かります。私の場合は、一から開拓し、リストを作るところから経験をしたのですが、これは、本当に骨が折れました。一体、どんな会社・団体が買ってくれるの分からなかったからです。初年度だけは、かなり苦労しましたが。2年目以降は、前例のある会社にコンタクトを取っていったので、楽にはなりました。

 しかし、販売枚数を増やさなければなりませんので、新規のアポイントもどんどん入れていきました。いわゆる業界団体が、加盟各社への割り当てを取りまとめしてくれるなど、回数を重ねるごとに、増えてゆき、辞める最後のあたりは、かなり効率よく販売できるようになっていきました。

 何らかの陳情をしてきた団体には、販売に行きますし、役所と関係のありそうな会社などにも販売に行った記憶があります。

 最後は、販売するところが無くなるのですが、招待券と称して、様々な団体に、一方的に郵送して、会費だけ振り込んでもらうとう方法もとりました。送り付けたうち、2割程度は、会費の半分の1万円など、お付き合いをして頂けた、団体などもありました。

 私の1年間の活動の内、半年くらいは、パーティー券の販売と、昼食会の案内をして回る仕事だったのではないかと記憶しています。